乳酸脱水素酵素とは、どんなものでしょうか。これは、脳のエネルギー源になる糖の代謝に関連する酵素。この酵素が活性化するということは、脳の働きそのものが活発になった証拠ともいえるものなのです。またこのほかにも、多くの実験が行われています。そのひとつを紹介しますが、これは名古屋市立大学薬学部教授の実験です。本当は正確な実験ですが、ここではむずかしいことは省いて、概略を紹介することにします。まず最初に、2群の子どものラットの学習能力を比べます。
▼1群は、a−リノレン酸(DHAと同じような、n−3高度不飽和脂肪酸)を多くふくんでいるシソ油をあたえつづけた。
▼もう1群は、a−リノレン酸をほとんどふくんでいないベニバナ油(つまり、DHAがふくまれていないもの)をあたえつづけた。
この2群を次のような実験装置に入れて、その学習能力を比べてみたのです。ラットを入れた箱の中に窓を作ります。窓に明るく灯がともったときに、近くにあるレバーを押せばエサが出てきます。しかし、暗めの灯がともったときは、レバーを押してもエサが出てこないという装置です。どういうことかというと、明るいときにレバーを押すのが正しく、暗いときに押すのはまちがいたということです。どんな結果が出たでしょうか。実験によれば、ベニバナ油のエサを食べたラット(つまりDHAがふくまれていないエサと考えていいでしょう)のほうが、シソ油のエサ(DHAの仲間の脂肪酸をふくんでいるエサ)を食べたラットよりも、明らかにまちがえる率が高かったのです。つまり学習能力は、a−リノレン酸(DHAと同じようなn−3高度不飽和脂肪酸)を多くとったラットのほうが、優れていたということです。このとき、脳の中の物質の量を測ってみると、ベニバナ油のエサを食べたラット(まちがいを多くした、劣ったラットのほう)は、DHAの量が減少していることもわかったのです。これを人間の脳に置き換えて考えたら、どうなるのでしょうか?DHAは、学習能力に非常に密接に関連があることになってきます。子どもの脳の働きを良くするため、そして学習能力を高めるためには、DHAをたくさんとることが大切になってくるということなのです。
[参考情報]DHA|サントリーウエルネスオンライン
http://www.suntory-kenko.com/supplement/main/43322/> DHAの詳細